学習意欲のメカニズム
さて、人を行動に向かわせる原動力は「感情(意欲)」です。では、その意欲を向上させるものは何でしょう。実は逆説的ですが、「行動」なのです。
こんな経験はありませんか。社内旅行か何かで温泉宿に行ったとします。風呂上りに誰かが卓球台を見つけました。誘われて、乗り気ではなかったのですが断れず、付き合うことになります。ところが次第に熱中して、気が付くと汗だくになってしまっていた。もう盛り上がってしまい、「温泉宿・卓球選手権」などと命名して仲間を巻き込んでトーナメントに発展したりして。
また、受験生だった冬のある日、深夜ラジオが流れる中、妙に勉強に熱が入り寝るのが惜しくなり、気が付けば空が明るくなり始めていたという経験を懐かしく思い出す方もいるのではないでしょうか。勉強なんか大嫌いで、受験のために嫌々やっていたのに、こんな不思議な夜を誰もが何度か過ごしているものです。
このように、人は行動するうちに意欲を自己発電するシステムを体内に持っているのです。つまり、意欲があるから行動に移るのではなく、行動するから意欲がわき、さらに行動に拍車がかかる。それが正解です。
子供の学習意欲についても同じです。
中学二年生の子は必ず言います。
「三年生になったら勉強する。」
しかし、三年生になって勉強することはありません。今度は、
「ゴールデンウィークが終わったら勉強する。」
やっぱり駄目です。
「夏休みになったら……。」
「部活が終わったら……。」
結局、ほとんど受験勉強らしい勉強をせずに中学生を終えてしまいます。なぜか。
この子は「勉強を始めるきっかけ」を探しているのではなく、「今、勉強をしない言い訳」を探しているにすぎないのです。そして、その間勉強をしていないので、当然、学習意欲がわきません。だから、いつまでも行動に移せないという悪循環を続けます。こうして先送り、先送りを続けている学生の何と多いことか。受験直前になってあせっても失った時間は取り戻せません。
まず行動に移すこと。それが意欲を高める絶対条件です。
人は意欲があるから行動に移すのではない
人は行動によって意欲を自己発電する
先送りは意欲向上の敵である
まず行動せよ
- by 学志舎
- at 2007年06月13日
